定点観測:ナースxねんめブログ

看護師4年目から始めた雑記、看護師6、7年目は大学院生です

5年目を迎えてしまった。

 看護師になって5年目を迎えた。

 通っていた大学の附属病院に就職したので、同じキャンパスに通って9年目になってしまった。

 

 9年前は、第一志望校に行けるのが本当に嬉しかったし、今までの人間関係を清算*1しての新しい生活にワクワクした。4年前は、どんな部署に配属になるかわからないという不安でいっぱいだった。

 

 ノリが若いw

 

 

 ⒈自分のこと

 看護学部での学生生活はとても楽しく充実したものだった。看護学部をめざしたきっかけが中学時代の養護教諭*2で、彼女のキャリアをなぞるかというと小児看護に興味が持てなかったし全てなぞる必要はないと思ったこと、実習で興味をもったことは精神看護だったこと、花形の救急には興味ないわけじゃないけどそれは看護の根本を知ることができないかもしれない、と思った結果、総合病院である附属病院の面接で「どこの部署でもいいです。」と言ったら現在の病棟になった。

 

そこで4年間をのらりくらりと過ごしてしまった。

 

 詳細な患者層は下に書くが、高度な技術も、看護的な感動するような工夫も、病態整理も、不完全燃焼な4年間。

4年目の去年、某癌学会に参加してみたことは刺激的だったが、周りの医師たちが研究熱心なのに対して私は自分が看護師として向上できたかというと微妙だと思っている。

プリセプターシップ*3で教えた後輩が無事1年目を全うできたのは喜ばしいことだった。

 

⒉仕事でのこと

 私の働く部署は外科と内科の混合病棟で、患者の7割程度が何かしらの癌の治療で来ている。

 

何癌かかくと特定される気がするから*4ここには書かないけど、

標準治療*5を避けて、見るからに怪しげな民間療法に頼って、後戻りできないところまで進行してしまった患者もみたことある。

藁をもすがる思いなのだろうが…。

 若めの女性が多いので、不安になるとインターネットで調べて、患者の先輩な人のブログに行きついて、落ち込むような情報をみたり正しくない情報を鵜呑みにしたりということが多々見受けられた。

 

 もともとtwitterに属する私なのだが、ネットの情報の危うさに反して、ここ10年でスマートフォンを持つ人が増えたおかげでネットにアクセスして簡単に情報を得る人がかなり増えたことにかなり危機感を覚えている。

 

 健康情報に関してだけではなく日常生活においてもデマは世に溢れていて、何も疑わないということはかなり恐ろしいものである。

 大学時代に看護の基礎の授業で口酸っぱく「クリティカルシンキングをしなさい」と言われているせいもあってなんでも疑ってかかる癖がある。全部疑うのはよろしくないとは思いつつ…。

 

 

 1月末から全世界を騒がせている新型コロナウィルス(COVID−19)についても、本当だか嘘だかわからない情報で溢れている。

正しい情報を伝えるべきメディアですら怪しげな医療コメンテーター*6を起用することもあるという始末。

一体ひとびとはどうやって正しい情報を選びとれというのだ?

 

 看護師だって普通のひとなので、白衣を脱いだら「明日都市封鎖するらしい」という噂を鵜呑みにして周りに拡散してしまう人がいるくらい。

 

情報を選ぶのって難しい。

 

⒊そして今後の展望

 だからあえてここに書くけど、臨床を離れてそういう勉強でもしてみようかな、と思いる。

 

今までもちょいちょい思っていたことだけど、今回のこともあってより強固なものになった。丁度職場に大学院の内部進学の案内がきたので、ほかの大学を調べるところから始めなくてはならない。

 

 そうでなくても、今の部署は来年度こそ離れてみようと思っている。

ここ数年自分の今後を決めきれないで過ごしているけれど、今年度は決まるだろうか…?

 

 夜勤専従だし、外にも出られないからゆっくり考えていこうと思う。

*1:中高一貫の女子校に通っていたのだが経済的にもスクールカーストが底辺で人として人種も違う人が多すぎてしんどかった

*2:所謂保健室の先生

*3:看護師特有の新人教育制度。師弟的な、トレーナートレーニー的なやつ。

*4:ツイートを辿ればわかるかもしれない

*5:きちんと臨床研究の結果をもってして効果があるとされている治療。沢山お金を払うことが必ずしもいいわけではない。

*6:医者だからといって信じられるわけじゃない。